事例紹介ヤマサ醤油株式会社様
老舗醤油メーカーとして世界的に知られているヤマサ醬油様。
その歴史は江戸時代(正保2年 1645年)に始まり、現代に至るまで、一環した企業理念を掲げて活躍し続けています。
当事例では、ヤマサ醤油様の魅力に迫ります。
「伝統」と「革新」が世界を救う
ヤマサ醤油株式会社(以下「ヤマサさん」)は、誰もが知る、我が国の代表的な醤油メーカーさんです。
ヤマサさんは、特に高品質な醤油の製造で知られており、その歴史は江戸時代(正保2年 1645年)にまでさかのぼります。
3代将軍、徳川家光の治世です。
そして現在、そこに刻まれた歴史、研鑽された技術は、我が国だけではなく、世界に親しまれる存在になっています。
それは、ヤマサさんが、その理念に掲げる「社会に存在価値のある企業」であり続けてきたことを明確に証明してくれています。
そして、さらに特筆すべきことがあります。
醤油で有名なヤマサさんですが、実は、醤油以外にも調味料や医薬品などの製造も手掛けており、うま味成分である「核酸化合物」の研究から始まり、抗ウィルス剤などの研究へと展開し、世界規模での貢献を果たしているのです。
伝統と革新の連続。
それは、ヤマサさんが、その理念に掲げる「社会に存在価値のある企業」で今後もあり続けることを明確に証明してくれています。
自立的活動としての環境対策
ヤマサさんの環境への取り組みは、騒音の減少からエコフレンドリーな製品開発、資源の効率的な利用と再利用、包装資材のリサイクル、グリーン調達、CO2排出量の削減、環境教育、および社会貢献活動まで、実に幅広く展開されています。
これら一連の取り組みは、ホームページにも公開されており、環境対策に投じた投資額や関連費用も明確に記載されています。
CO2の削減では、2022年、対2005年比で43%の削減を実現しており、具体的な取り組み効果も公表されています。
また、自社製品に「リサイクルPET材」を用いた「鮮度ecoボトル」は、環境と同時にユーザーフレンドリーな構造となっており、使いやすさ、分別のしやすさなど、消費者のエコマインドを後押しする商品となっています。
ヤマサさんの環境への取り組みは、テレビCM等のマスメディアで見かけることはほとんどありません。
それは、環境への取り組みの価値が、その活動を世の中に広めることにあるのではなく、明確な理念と計画に基づいた「自立的活動」自体にあるということを、改めて教えてくれているように感じます。
稼働保証と復元バッテリーの採用について
MOTTAの復元(再生)バッテリーの採用理由を教えてください。
電動フォークリフトのバッテリーは高価であり、車体の寿命を考えた場合に更新をためらうこともあったが、復元バッテリーの存在を知り、この悩みを解決するにはもってこいと思い、採用を決定した。
採用されてみた感想を教えてください。
2021年に採用を開始させていただき、最初に導入したフォークリフトは3年が経過した。以降数台導入させていただいているが、交換作業自体も現地作業で30分程度と迅速であり、稼働の多いリフトでも非常に助かっていることと、最初に導入したものも現状は新品のものと遜色無い状況であり、コスト削減を実現できている。
MOTTAの稼働保証のシステムについて感想を聞かせてください。
現在、全て問題無く稼働しているが、リユース品の品質が元のバッテリーの状態により左右されるようなことがあるとすれば、稼働保障は非常にありがたいシステムであると思う。
課題点、今後期待されることを聞かせてください。
弊社もバッテリー以外のエンジンフォークリフトがまだまだ残っており、今後順次バッテリー式に切り替わって行く状況である。コストの面からも益々リユース品を利用させていただくことになると思うので、さらなるラインナップの拡充をお願いしたい。
地場地域の魅力創出へ
私たち日本人の食卓に欠かすことのできない醤油。
千葉県は醤油の国内一の生産量を誇りますが、その中でも、「銚子」は江戸時代から良質な醤油が得られる地域として躍動してきました。
ヤマサさんでは、その歴史、製造過程、工場の様子を見学できるオープンな試みを続けています。
この工場見学は、銚子市の観光協会でも紹介されており、地域のPRの側面でも地場に大きく貢献する活動のひとつとなっています。
さらに興味深い活動として「出前授業」が挙げられます。
これは銚子市内の小学校にヤマサさんが自ら出向き、醤油の作り方を説明、そして子供たちに実際に醤油をつくってもらうことで実体験型の学びの機会を創出するものです。
こうした活動は、今やグローバル企業となりながらも、地元への感謝と還元を忘れないヤマサさんの姿勢を示しています。
これからも、ヤマサさんは、世界の食卓に「和」の伝統を提供し続けるとともに、地元を大切にする企業であり続けると私たちは確信しています。