企業プロフィール

1964年に創業、株式会社リコーの精密機器輸送を手掛けるメーカー系物流会社として誕生して以来、国内有数の総合3PL事業者として発展、SBSグループへの参入を通して、国内外100拠点以上を有するグローバル企業として活躍されています。

※ 3PL:「Third Party Logistics(サード・パーティー・ロジスティクス)」の略称で、荷主企業に代わって第三者(サードパーティー)が効率的な物流システム構築の提案を行い、物流業務の企画・設計・運営の全体を包括して請け負う業態のこと。

3PL

CO2削減への取り組み

SBSグループ全体として、中長期環境計画「シンシアチャレンジ2030」の行動計画を策定、具体的な数値目標を設定。特に、「車両」「施設」「社員」の3つの経営資源に着目して環境負荷の軽減に積極的に取り組まれています。

『SBSリコーロジスティクスの環境への取り組み』
https://www.sbs-ricohlogistics.co.jp/rlsc/csr/environment/

【バッテリー復元によるCO2削減量】15.82トン(~2021年7月までの合算):ペットボトル(2L)11万8,969本相当のCO2削減

SBSリコーロジスティクス様では、慎重に検討の上、MOTTAを採用。バッテリーの復元を通して、15.82トンのCO2削減を実現しています。

シンシアチャレンジ2030

MOTTA導入の背景

“4社のエントリーと3つの評価基準”

復元サービスの導入に関しては、イグアスを含め、技術の異なる復元サービスの提案が4社から同時期にありました。そこで私たちは適正な評価をするため、3つの基準を設けて評価を開始しました。

【SBSロジスティクス様の三つの評価基準】 1.すぐに悪くならないかどうか 2.悪くはないが良いものかどうか 3.結果、本当にコスト削減につながるのか

“悪い評価は数か月で出せるが、良い評価は数年必要”

4社のエントリーのうち、2社は数か月で性能が不十分であることが明らかになりました。次に、イグアスを含めた2社が、復元品として期待できる性能を有しているか否かの評価に入りました。

悪いか否かの判断はすぐに答えが出せるものです。しかし、良いか否かの判断には、3年程度の時間をかけながら、丁寧に評価していく必要があります。短期的なパフォーマンスが「良い」としても、ユーザーとしては、それがどれほど維持できるかということが重要になってくるからです。

“イグアスを選んだが、当初は品質にバラツキも”

当初はイグアスのサービスにも不安定な部分や品質のバラツキが見られました。「良い」と判断できるものとそうでないものがありました。しかしながら、1年ほどして品質が大きく改善され、その後はバラツキがなくなり、高い耐久性を発揮してくれるようになりました。こうして、イグアスの復元サービスを正式採用することになりました。

“コスト戦略への組み込み”

イグアスの復元バッテリー活用を開始してから、今年で5年目となりますが、品質面はクリアした上で価格メリットがありますから、当然、充分なコスト削減が実現しています。
当社では、容量が大きく、かつ稼働率の高い車体に搭載されているバッテリーについては、ほぼすべて復元を活用しています。
(導入台数 85台 2021年3月現在)

逆に、稼働が極めて少ない小容量のバッテリーについては、復元を行わず、細々とギリギリまで活用し、車体交換まで使い続けることがコスト効率が高いと考えています。

どういう場合において早めに復元を活用することが望ましく、どういう場合において、ギリギリまで使用することが最もコスト効率が高いのか、当社ではそうした分析を済ませており、イグアスの復元サービスはすでに当社のコスト戦略に組み込まれています。

復元バッテリーを導入した電動フォークリフト(1)
復元バッテリーを導入した電動フォークリフト(2)

MOTTAに期待すること

“ソリューションとしての「復元サービス」”

復元は物販とは異なり、ソリューションの位置付けとして捉えています。単に、バッテリーを復元するだけなく、バッテリーに関して実際にユーザーが抱える悩み、バッテリー運用管理のノウハウなど、現場に不足している知識を埋めてくれるようなアドバイスを、今以上に期待しています。

また、当社グループ企業も含めての展開も始まっていますので、対応地域の拡大にも期待しています。

SBSリコーロジスティクス株式会社 代表取締役 社長執行役員 若松 勝久 氏SBSリコーロジスティクス株式会社
代表取締役 社長執行役員
若松 勝久 氏